アメリカのボストン科学館で開発されたSTEAM教育プログラム(Engineering is Elementary,Engineering the Future)の単元構成や指導方法の特徴を分析した。特徴として,①エンジニアリング・デザインの過程を学習の基盤に置き,その過程そのものの理解を目指すように設計されていること,②科学,数学等にかかわる知識は,テーマにかかわる問題解決の中で随時学習するようになっていること,の2点を指摘した。また,STEAM教育の動向をもとに「統合」概念について考察し,「統合」の度合いは学習の成果として獲得が期待され,カリキュラム構成上も重要な概念であることを確認した。
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