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2023 年度 実施状況報告書

教育困難校におけるキャリア形成をめざしたSTEM教育の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K03209
研究機関大阪教育大学

研究代表者

石川 聡子  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (30314438)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード教育困難校 / キャリア形成 / 職業教育 / STEM教育
研究実績の概要

日本の高等学校とくに教育困難校における職業教育において、どのようなSTEM教育プログラムを開発すればキャリア形成にとって有用か、このような問題意識のもとに、令和5年度は主に後期中等教育(高等学校)における職業教育についての文献調査をおこなった。
主にヨーロッパ諸国における職業教育プログラムの特徴等について調べたところ、多くの国の職業教育は改革されており、たとえば、職業訓練を受けて就職した若者の収入が改善したノルウェーの例などがある。職業教育を経て就職する若者に対して、特定の職業に必要な特定のスキルを身に付けることや学力そして社会的スキルだけでなく、型にはまらない手作業がうまくできることや認知的スキルを身に付けていることへのニーズが労働市場において高まっており、高校生向けの職業教育プログラムの選択肢を拡大することの意義が認められている。以上のことなどから、日本の教育困難校におけるキャリア形成や職業教育におけるSTEM教育のプログラムを開発する際には、手作業を使ったものづくりなどのアクティビティを取り入れることや認知スキルの開発を促すことが1つの有用性を持っていると考察することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

パンデミックの影響から学校現場の協力を経て実践的に取り組む機会を得ることが困難になったことから、文献研究による研究の遂行に切り替えて研究を進めることになった。これまで職業教育についての研究実績はほぼなく、新たな取り組みであることから、必要な先行研究にアクセスすることができるようになるまでに一定の時間が必要であり、当初予期していないことであったため試行錯誤が続いた。

今後の研究の推進方策

引き続き中等教育段階における職業教育やキャリア形成についてのプログラム開発に関連する文献研究をおこない、そこから得られる知見をまとめる。また、高校生の就職を支援する企業などの調査もおこない、高校生の就職先である事業所や高校の進路指導担当教員、高校生にかかる実態や就職支援の方策などについて明らかにすることを通して、職業教育やキャリア教育のためのSTEM教育のプログラムの開発に取り組む。

次年度使用額が生じた理由

前年度は主にインターネットからダウンロードした文献研究をおこなったことから、必要経費が特に発生しなかった。次年度は、インタビュー調査などを実施するために当該助成金を使用する計画である。

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公開日: 2024-12-25  

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