研究課題/領域番号 |
20K03218
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研究機関 | 函館工業高等専門学校 |
研究代表者 |
山本 けい子 函館工業高等専門学校, 一般系, 准教授 (90402221)
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研究分担者 |
倉山 めぐみ 函館工業高等専門学校, 生産システム工学科, 准教授 (20710867)
松永 智子 函館工業高等専門学校, 物質環境工学科, 准教授 (70533412)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 女子学生のキャリア教育 |
研究実績の概要 |
昨年度に引き続き,Covid-19の影響で研究計画に記載した地域貢献としての出前講座を実施することができなかった. しかし,本校(函館工業高等専門学校)で開催された「ガールズオープンキャンパス2021」(11月20日)において,女子中学生とその保護者(午前の部と午後の部合わせて約100名が来場)を対象に,女子学生主体で,2つの体験型講座(ものづくり系「プロペラカーを走らせよう」と社会基盤系「コンクリート雑貨を作ろう」)やトークイベントを実施した.また,今年度は,新たに実験動画の制作にも着手し,ものづくり系講座では,動画を視聴しながら実験体験ができる仕組みを取り入れたり,本校の設備を活用して,コンクリートの実験体験も実施した. 本校は,感染症対策のため,オンライン授業期間も長く,登校できない状況が続いていたが,登校再開後,女子学生(有志)たちは,イベントまでの短い期間で,新1年生を含めて学年問わず交流を深めながら主体的に取り組んでいた.イベント当日も地域の女子中学生や保護者に熱心に対応したり,次年度に向けて反省点を共有する姿も見られた.イベント後のアンケートでは女子学生(スタッフ)に対し,参加者から高い評価が得られていた. これらの状況から,当初の研究計画では,主に地域に出向く出前講座をキャリア教育の場として位置付けていたが,イベント実施が制限される中,ガールズオープンキャンパス は一連のキャリア教育を実践・経験できる貴重な場であり,新スタイルに向けて多くの知見を得ることができる活動として機能することがわかった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
Covid-19の影響で,現在も感染リスクの高い出前講座の募集ができず,講座の開催実績が予定よりも大幅に少ない状況である.また,女子学生の活動の場である学校においても,オンライン授業・課外活動禁止期間が多くあり,当初,計画したように活動できていない.
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今後の研究の推進方策 |
出前講座が開催できない状況にはあるが,昨年度より本校で開催している「ガールズオープンキャンパス」を新たな舞台に設定し,女子学生のキャリア教育を展開中である.また,三密を避ける点において,実験動画の配信やオンライン講座なども有益であることから,実験映像の制作にチャレンジしながら,当初の目的を果たせるよう計画を修正している.
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次年度使用額が生じた理由 |
出前講座が実施できなかったため,当初の予定していた物品費の一部や旅費を繰り越すことになった. 使用しなかった物品費や旅費は次年度の活動で使用する予定である.
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