• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

科学用語の共起ネットワーク分析による数学・理科・情報の教科間全体の構造について

研究課題

研究課題/領域番号 20K03220
研究機関国立教育政策研究所

研究代表者

坂谷内 勝  国立教育政策研究所, 研究企画開発部教育研究情報推進室, 総括研究官 (70187053)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード科学教育 / 科学用語 / 共起ネットワーク
研究実績の概要

本研究の目的は、数学・理科・情報(技術)の教科間全体の構造を、科学用語の共起ネットワーク分析を行って明らかにすることである。本研究で分析する科学用語は、過去の教科書と、2020年度から開始する学習指導要領に準拠した教科書から収集する。今年度は、過去の教科書から収集した科学用語について分析を行った。
中学校の複数教科に出現する科学用語を調べると、数学、理科、技術の3教科に出現する科学用語はない。2教科に出現する科学用語は、「エネルギー変換効率」、「バイオマス」、「リサイクル」、「回路」、「化石燃料」、「感電」、「交流」、「再生可能エネルギー」、「仕事」、「周波数」、「弾性」、「地球温暖化」、「電池」、「燃料回路図」、「誤差」、「拡大図」、「直線」である。理科と技術の教科に出現する科学用語が多い。数学の科学用語は、理科や技術ではほとんど出現しない。
次に、高校の複数教科に出現する科学用語を調べると、3教科に出現する科学用語は、「元素」、「原子核」、「半減期」、「陽子」、「電子」、「化石燃料」、「窒素」、「周期」、「電磁波」の9件がある。物理、化学、地学の3教科に出現する科学用語が多い。
科学用語と日常生活の関連性を明らかにするために、身の周りの読み物で使用されている科学用語の実態を分析した。科学用語の出現頻度は、理科系読み物(7.51%)、日経サイエンス(5.78%)、読売新聞(社説) (2.99%)、文科系読み物(1.54%)、映画の台詞(0.61%)の順に多いことが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

科学教育の専門家との研究打合せ等の出張ができなかったため。

今後の研究の推進方策

国内外の出張ができるようになったら、本研究に関連する学会等が開催する会議に積極的に参加し、情報収集と研究発表を行って、本年度の研究の遅れを取り戻す予定である。

次年度使用額が生じた理由

次年度使用額が生じた理由は、新型コロナウイルス感染症の影響によって、情報収集や研究発表のための出張ができなくなったため。本研究に関連する出張ができるようになったら、積極的に出張する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 数学・理科・情報の教科に出現する科学用語の分析(3)-中学校と高校の教科書索引の分析-2020

    • 著者名/発表者名
      坂谷内 勝
    • 雑誌名

      日本科学教育学会年会論文集

      巻: 44 ページ: 313-314

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi