マイクロスケール実験は、すでに学習指導要領解説において「廃液量の削減」に有効な実験として推奨されたが、学校現場への普及は十分でなかった。普及にいたらない問題点を洗い出し、教材開発においては、より安価で安全な材料を用いた。また学校現場や実験教室での実践活動、ワークシートや実験動画の公開、さらに詳しい実験方法等を記載した単行本の刊行に向けて取り組んだ。マイクロスケール実験とICT活用にも注目、さらにSDGcの考えも取り入れ、学校現場への普及に取り組んだ。以上より、新しい教材実験の開発、理科授業の改善、児童・生徒らの探究的活動の支援等の観点から、学術的意義及び社会的意義のある研究成果となった。
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