研究課題
基盤研究(C)
地球温暖化について小・中学生の科学的理解を図るため、児童生徒が持つ科学的知識と気候変動の科学を関連付けた小・中学校理科の気候変動教育カリキュラムの開発を行った。理科の各項目で習得する科学的知識と気候変動の科学との論理的な関係を調査した結果、さまざまな項目で関係を見いだすことができた。例えば、大気中の二酸化炭素を植物が吸収することで、大気中の二酸化炭素濃度の季節変動が生じていることと繋がっていることである。このような関係に着目して、理科の学習において気候変動を取り扱う授業案を作成した。
地学教育
理科のみならず、社会科や総合的な学習の時間などで教科横断的に学習される地球温暖化の影響や適応、緩和の問題は、確かな科学的な根拠に基づいて議論されることが望ましい。それゆえ、小・中学校理科において地球温暖化を科学的に理解するカリキュラムの整備は重要である。さまざまな学年、項目において気候変動の学習機会を創出し、地球温暖化について児童生徒の科学的理解を図る。それによって、地球温暖化問題に関する探究的な学習の充実を図り、持続可能な社会の創り手の育成に寄与する。