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2021 年度 実施状況報告書

ソフトウェアライフサイクル全体を対象とするソフトウェア技術者教育支援システム

研究課題

研究課題/領域番号 20K03232
研究機関佐賀大学

研究代表者

大月 美佳  佐賀大学, 理工学部, 講師 (20315138)

研究分担者 掛下 哲郎  佐賀大学, 理工学部, 准教授 (10214272)
村田 美友紀  熊本高等専門学校, 拠点化プロジェクト系情報セキュリティグループ, 准教授 (50290838)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードソフトウェア技術者教育 / 教育支援ツール / ソフトウェアライフサイクル / 可視化 / 仮想現実(VR)
研究実績の概要

我々はソフトウェア開発工程全般をカバーする教育環境を構築するため、これまで我々の構築してきた各工程でのツールの統合を図ることを目的として研究をおこなってきた.
この統合教育環境のフロントエンドとして本研究で開発を進めているVR空間での可視化ツールVRale-SCMについて,前年度は実装工程での成果物であるソースコードとその解析木を可視化する機能を実現し,2021年4月の国際学会CSEDU2021(査読付き)にて発表した.本年度はこれに加えて設計工程での成果物であるUMLクラス図を可視化して,ソースコードや解析木と関連付ける機能を実現した.この可視化ツールの設計と実装については卒業研究にてまとめられ、現在は査読付き国際学会での発表を目指して準備中である.
さらに,設計工程で用いられる設計知識であるデザインパターンをVRale-SCMに組み込み,ソースコードとの間の関連付けるためのメカニズムを前年度設計したが、これを更に拡張するにあたって,各種ソフトウェア成果物を統合的に扱えるデータ構造としてグラフ表現を採用した.グラフ表現を採用することで,ソフトウェア成果物同士の相互参照によるトレーサビリティの向上が期待できる.このソフトウェア成果物のグラフ化表現についての論文は国際学会LTLE2022(査読付き)に投稿中である。
また、2021年11月に新規にワークステーションを購入し、上述したグラフ構造で表現したソフトウェア成果物を統合管理する環境の構築をおこなってきた.個人情報を扱うため,個人データ利用許諾管理機構の組み込みも検討しており、その関係の研究発表を情報堀学会の研究会やFITにておこなった.オンラインでの教育をおこなうため,その環境構築の研究発表もCSEDU2021でおこなった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

前年度までのCOVID-19での遠隔講義対応などの遅れから、システム統合に遅れが生じている。世界的な半導体不足・IT機器不足の影響もあり機器の納品も遅れがちであった。学会参加も遠隔会議システムで便利になった面はあるものの、情報交換がしにくくもなっている。

今後の研究の推進方策

システム統合を急ぎ、運用評価をなるべく早くおこなう。後期にはその結果を学会で発表したい。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19の世界的な流行により、参加を予定していた国際学会や国内学会のとりやめやオンライン化が相次ぎ、旅費として確保していた分が余ってしまった。徐々に従来型の会場での学会も開催されるようになってきており、また円安やインフレも進行しているため、国内外への学会参加にて使用できると考えられる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Development of IPSJ Data Science Curriculum Standard2022

    • 著者名/発表者名
      Tetsuro Kakeshita, Kazuo Ishii, Yoshiharu Ishikawa, Hitoshi Matsubara, Yutaka Matsuo, Tsuyoshi Murata, Miyuki Nakano, Takako Nakatani, Haruhiko Okumura, Naoko Takahashi, Norimitsu Takahashi, Gyo Uchida, Eriko Uematsu, Satoshi Saeki and Hiroshi Kato
    • 雑誌名

      Proc.Open Conference on Computers in Education (OCCE 2021 DTEL)

      巻: 1 ページ: 156-167

    • DOI

      10.1007/978-3-030-97986-7_13

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Generating Relationship between Design Pattern and Source Code2021

    • 著者名/発表者名
      Mika Ohtsuki, Tetsuro Kakeshita
    • 雑誌名

      Proceedings of the 13th International Conference on Computer Supported Education (CSEDU 2021)

      巻: Volume 2 ページ: 288-293

    • DOI

      10.5220/0010472502880293

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Improved HyFlex Course Design Utilizing Live Online and On-demand Courses2021

    • 著者名/発表者名
      Tetsuro Kakeshita
    • 雑誌名

      Proceedings of the 13th International Conference on Computer Supported Education (CSEDU 2021)

      巻: Volume 2 ページ: 104-113

    • DOI

      10.5220/0010470901040113

    • 査読あり
  • [学会発表] 学校プログラミング教育のための個人データ利用許諾管理機構のプロトタイプ2021

    • 著者名/発表者名
      寺西 司,掛下 哲郎
    • 学会等名
      情報処理学会 第159回情報システムと社会環境研究発表会
  • [学会発表] 個人情報管理システムを活用した情報銀行における利用許諾自動化の試み2021

    • 著者名/発表者名
      寺西 司,掛下 哲郎
    • 学会等名
      FIT 情報科学技術フォーラム

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公開日: 2022-12-28  

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