教員養成段階の大学生は①「教材知」については内容・教材に関する基本的な知識や深い知識、教材に関連する日常の事象や場面に関する知識等の必要性を実感できるようになる、②「学習知」については学習者の思考の活性化や表出に関する具体的な方策に着目できていない、③「探究」についてはテーマ設定、教材・教具の準備、学習構想の必要性を認識しているが、実験方法の考案や選択、予備実験、教材研究を必要とする意識は弱いことがわかった。教育実習を終えた大学生は「教材知」「学習知」を省察からの改善の過程で見直し、熟達教員は教員個人に自己研鑽する姿勢があり、「教材知」「学習知」を新たな実践のための蓄財として習得していた。
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