環境教育の一環として、外来生物の「強さ」を実感させることは重要であると考えるが、実験的に実感できる教材はあまり見られない。本研究では理科の実験用植物として子どもに身近であり、一方で重点対策外来種にもリストアップされているオオカナダモを環境教育の教材として活用できる可能性を検討するため、オオカナダモが表現型可塑性を示す条件を検討した。結果として、頂芽の除去やアクアリウム用のエアーポンプによる通気という、学校現場でも扱いやすい方法で発根を促進できることがわかったことから、今後、講義部分からの展開も含め、外来生物の「強さ」を実験的に実感できる新たな環境教育の授業パッケージに発展させられると考える。
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