研究課題/領域番号 |
20K03247
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
二宮 裕之 埼玉大学, 教育学部, 教授 (40335881)
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研究分担者 |
谷地元 直樹 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (00826927)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 授業研究 / 潜在的授業力 / 数学教育文化 / 国際授業研究 / 主体的な学び / 授業準備 |
研究成果の概要 |
本研究は、異なる学校文化のもとで実施される複数の授業を,その学校文化の外部からの視点でお互いに見る(授業研究を行う)ことで進められた.ある学校文化において「当たり前」と思われている事柄(潜在的要件)の中に,異なる学校文化(外部)からの視点で見たときに決して「当たり前」とは言えない事柄が存在する.そのような潜在的事象を外部の視点から明らかにすることで、その学校文化の成員には気づくことのできない「授業の要件」を見出した.このような「潜在的な授業の様相」「潜在的授業力」など、通常の授業において顕在化されない事柄の存在を実証的に明らかにしたことが,本研究の成果である.
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自由記述の分野 |
数学教育学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界の教育研究コミュニティにおいて,日本の「授業研究(Lesson Study)」に大きな注目が集まってる.Lesson Studyという概念は,1999年に算数の授業研究を紹介する著書で初めて用いられ,数学教育研究で世界的に注目された後,現在では多くの教科で世界的に研究がなされている.一方で,日本とは異なる学校文化を持つ国々において,日本の授業研究を単に模倣しただけのLesson Studyが有効に機能しないといった事例が数多く報告された.このような事態に対し,「潜在的な授業の様相」「潜在的授業力」といった『潜在的要因』に配慮する必要性を見出した点が,本研究の学術的・社会的意義である.
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