研究課題
令和2年度に大学生を対象に「科学的リテラシー」の現状について調査を行った。その結果、大学生には「科学に対する態度」に課題があり、これを向上させるための題材が必要であることがわかった。令和3年度には、家庭科食生活分野の学習内容に着目し、「科学に対する態度」のうち「科学への興味・関心」を高める題材についての抽出、整理した。この中からカフェインを題材にした授業の有効性を明らかにした。今年度は、より多くの題材を収集し、科学的リテラシー育成の機会を増加させることを目的に、高等学校理科のうち化学分野および生物分野の内容を分析し、生活に関わる題材について整理した。さらに、家庭科の衣生活・住生活・食生活との関連性について検討を行った。特に関連の深かった食生活分野から「ゲノム編集食品」を題材として取り上げ、理科と家庭科の合科授業を開発した。大学生を対象に実践したところ、理科分野で得られた知識を根拠として、生活の場面で意思を行う科学的態度を向上させることに有効であることがあきらかになった。また、小学校教員養成段階における科学的リテラシーの育成の学習プログラムでの活用を目的に作成した冊子に、令和3年度において抽出した家庭科分野における科学に関連する題材一覧および令和3・4年度に実施した2つの事例を掲載した。来年度以降、本冊子を活用した実践を行う予定である。
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