研究課題
基盤研究(C)
本研究はAIリテラシー教育のためのプログラム体系化と確立をめざした.AIリテラシーの教育手法としてケーススタディを採用し,自動運転車による事故,オンライン試験監督システムの導入,美術品のデジタル復元プロジェクト,就職活動におけるAIシステムの導入,という4つのケース教材を設計・執筆した.実験室実験やインクラス実験を通じて,AIリテラシー教育におけるケーススタディの有効性や,AI倫理のコンセンサス形成における,多面的な議論の重要性を示すことが出来た.
社会情報学
AIリテラシー教育におけるケースメソッドの有効性を示したという点だけでなく,ケース教材はオフライン教育とオンライン教育の両者で活用が可能であり,ハイブリッドな教育環境での展開可能性を示すことが出来た点にも学術的意義が存在する.本研究を通じて開発されたケース教材は,フィクションとして記述されているが,オリジナリティの高い内容となっている.さらに,教材ごとに異なる論点や問題設定を含んでおり,社会的意義の大きな成果物である.