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2023 年度 実施状況報告書

「図画工作」「美術」の鑑賞を活用した環境教育

研究課題

研究課題/領域番号 20K03284
研究機関京都外国語大学

研究代表者

畑田 彩  京都外国語大学, 共通教育機構, 教授 (90600156)

研究分担者 阿部 健一  総合地球環境学研究所, 研究基盤国際センター, 教授 (80222644)
宗田 勝也  総合地球環境学研究所, 研究基盤国際センター, 研究員 (80771766)
鷹木 朗  京都芸術大学, 芸術学部, 教授 (90617797)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード鑑賞教育 / 国連子ども環境ポスター / ワークショップ / アウトリーチ
研究実績の概要

2023年度は、以下の4つの活動を行った。
①小学生対象のサマースクール「白地図に描く私たちの地球」の開催(京都芸術大学、8月18日)5×10メートルのシートに描かれた世界地図(白地図)を床に敷き、そこに500枚超の国連子ども環境ポスター原画のカラーコピーを自由に貼りこんだ。絵と絵の間は絵の具やクレヨンで自由に絵を書いてもらった。京都市K児童館の児童42名が参加した。子どもたちが描き出した《私たちの地球》は、9月16日から22日まで、京都芸術大学芸術館で展示した。
②展覧会『地球環境への想い 「かものむすめ」とウクライナとロシアの子どもたちの絵』の開催(宮崎県・木城えほんの郷、7月8日~8月27日)「国連子ども環境ポスター」の原画の中から、ウクライナ・ロシアの子どもたちの絵を選んで展示した。あわせて、7月16日に「地球環境問題と平和への想い」と題した講演会を行った。
③かるたづくりワークショップの開催と「世界の子どもたちかるた」の製作(京都外国語大学)「生活・環境研究ゼミ」および「博物館教育論」の受講生を対象として、かるたづくりワークショップを行った。「国連子ども環境ポスター」の原画を用いて、かるたの読み札考えてもらった。受講生から寄せられた読み札を精査し、適宜改訂して、「世界の子どもたちかるた」の印刷用ファイルを完成させた。かるたは2024年5月から印刷に入っている。
④日本環境教育学会第34回大会での口頭発表(鳥取大学鳥取キャンパス、8月26日)2022年に行った中学校「美術」での授業実践、京都外国語大学国際文化資料館で開催した展覧会、2023年度に行ったサマースクール「白地図に描く私たちの地球」およびかるたづくりワークショップについて、実践報告を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

「国連子ども環境ポスター」原画を用いて、環境教育実践の事例を蓄積することができた。小学生、中学生、大学生、親子と、対象もバリエーションに富んでいる。しかし、5年間の科研の集大成となるような成果物の完成には至っていない。
科研の集大成として、Webサイトの構築を進めている最中である。総合地球環境学研究所のHPからリンクをはり、デジタル化した「国連子ども環境ポスター」のデジタル画像と、プログラム例を公開・更新していく予定である。

今後の研究の推進方策

2024年度は、以下の活動を予定している
①かるたワークショップの開催(十日町市立里山科学館 越後松之山杜の学校キョロロ、8月17日)現在印刷中の「世界の子どもたちかるた」を用いたワークショップを開催する。まず、「世界の子どもたちかるた」でかるた遊びをしたあと、今度は子どもたちがまわりの環境から題材をみつけて、かるたの絵札と読み札を製作する。
②科研の集大成としてのWebサイトの構築 総合地球環境学研究所のHPからリンクをはり、デジタル化した「国連子ども環境ポスター」のデジタル画像と、プログラム例を公開する。ビジュアルキーワードマップ(https://gesvkm.chikyu.ac.jp/#/)との紐づけを行い、キーワードで原画を検索できるようにする。
③日本環境教育学会第35回大会(江戸川大学)および第72回日本生態学会大会(札幌市国際会議場)での実践報告 ①、②について、また5年間の科研の成果全体について、発表する。

次年度使用額が生じた理由

2023年度中に、「世界の子どもたちかるた」を印刷する予定だったが、昨今の物価高により、予想額より一桁多い費用が必要であることが分かった。なるべく安い費用で印刷できる方法を印刷会社と模索した。その結果、①札の厚さを若干薄くする、②札の両面光沢加工を省略する、③読み札の表面は1色刷にする、④読み札の裏面の解説文を省略して片面カラー印刷にする、⑤箱の底の穴をつけない などの対応をしていただくことになった。合わせて、レイアウト済みの絵札、読み札の印刷用ファイルを印刷会社にお渡しすることにした。これらの対応により、何とか予算内に収めることができた。繰越金は、レイアウトをお願いしたアルバイトへの謝金、かるた印刷代として使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 環境教育と鑑賞教育の融合‐国連子ども環境ポスターを活用した鑑賞教育‐2023

    • 著者名/発表者名
      畑田彩・鷹木朗・岸田勇人・阿部健一・宗田勝也
    • 学会等名
      日本環境教育学会第34回大会
  • [学会発表] 環境教育と連携する美術教育のあり方について2023

    • 著者名/発表者名
      鷹木朗
    • 学会等名
      第62回大学美術教育学会香川大会

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公開日: 2024-12-25  

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