研究課題/領域番号 |
20K03286
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研究機関 | 奈良工業高等専門学校 |
研究代表者 |
竹原 信也 奈良工業高等専門学校, 一般教科, 准教授 (10511545)
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研究分担者 |
藤木 篤 芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (80609248)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 技術者倫理教育 / 高等専門学校 / 教材開発 / ゲーミフィケーション |
研究実績の概要 |
本研究は、授業の観察と評価に止まらず、教育実践とその有効性評価を繰り返しながら授業改善そして効果的な教育教材の開発にも取り組んでいる。2023年度も引き続き教材開発に取組んだ。 まず2022年度に行った環境をテーマにした教材作成の取り組みについて分析を行い、学生自身がゲーム教材の作成に関わることでグループで楽しみながら主体的に学習を行うことができること,ゲームをつくるには“知識の深い理解”とそれらを“抽象化・構造化する能力”,“ユーザー目線でデザインする能力”が必要となり有効な学習プロセスとなる可能性があることを教員の授業観察から明らかにした。 また、本研究の成果をSPT2023(The 23rd Biennial Conference of the Society for Philosophy and Technology、ISATE(International Symposiumon Advancesin Technology Education)、日本工学教育協会(JSEE)に投稿し、学会報告を行った。 次に、前年度の成果と課題を踏まえて奈良高専の専攻科必修科目「技術者倫理」の授業において学生自身がゲーム型の学習教材の開発に取り組むグループワークを行った。また福祉団体・ゲームデザイナーの協力を得ながら、授業と並行してゲーム型学習教材の開発に取組み試作品を完成させた。そして、学生や企業によるテストプレイを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前年度の、教育研究の成果について国内外の学会で報告を行った。また技術者倫理教育の学習過程に焦点を当てた研究成果を踏まえて効果的な授業方法・学習教材の開発に取り組んだ。教育手法としては、学生自身が技術者倫理を学べるゲーム型学習教材の作成にとりくむグループワークを行った。また教材開発としては、ゲームデザイナーや福祉団体の協力を得ながら試作品を完成させた。
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今後の研究の推進方策 |
2022~2023年におこなった教育実践について分析を行う。教材開発の取組については試作品のテストプレイとフィードバックを繰り返しながら改善を行う。研究の成果と課題を踏まえながら学会報告や論文作成を行っていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2023年度、技術者倫理の授業において学生自身がゲーム型の学習教材の開発に取り組むグループワークを行うとともに、ゲームデザイナーの協力を得ながら、ゲーム型学習教材の試作品を完成させた。しかし、テストプレイとフィードバックを通じた改善を通じてさらに完成度の高い教材が作成できる可能性がでてきたため、計画を変更し、次年度に、大学・企業などでテストプレイとフィードバックを行い完成版の作成を目指すこととした。
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