研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、避難のポジティブな側面に着目して避難行動を促進する方策を見つけ出すことであった。避難所の快適性は、避難行動を促進する要因の一つとなっていた。COVID-19の流行のために、ホテルなどの宿泊施設や親せきの家などに避難する分散避難が推奨されるようになった。一般の人々は快適なホテルなどに避難したいと考えているが、行政ではそのための施策が十分に整っておらず、現実的には難しいことが明らかになった。
災害心理学
災害時の避難行動を促進するすることは古くから繰り返し指摘されている問題であり、そのための施策をリスク認知以外のアプローチによって明らかにすることは学術的に新しい試みである。一般の人々が快適な避難所に避難したいと希望していても、現実的にはその体制が整っていないという実態が明らかになった。分散避難を感染症流行時の例外的な事例とせずに、避難所の状況を改善するために研究成果を社会に伝えていく。