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2022 年度 研究成果報告書

パーソナリティ特性の多面的な適応過程の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 20K03345
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分10020:教育心理学関連
研究機関早稲田大学

研究代表者

小塩 真司  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (60343654)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードパーソナリティ / 適応 / 環境 / 時代 / 年齢 / 非認知能力
研究成果の概要

パーソナリティ特性は,時間や状況を超えて比較的安定した心理特性の総称である。個々人のパーソナリティはそれぞれが経験してきた内容によって大きく影響を受けると考えられる。しかし,その経験の中身については不明瞭な点も多い。本研究課題では,パーソナリティ特性と他の変数との間の関連が様々な状況の中でどのように変化していくかという調整効果を明らかにする。第1に,時間横断的メタ分析の手法を用いて,パーソナリティの時代変化が社会指標と関連することが示された。第2に,COVID-19感染拡大が生じる前と後において,パーソナリティ特性と年齢との関連が異なる可能性が示された。第3に,非認知能力について考察した。

自由記述の分野

パーソナリティ心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年,パーソナリティ特性は非認知能力を構成する要素としても注目を集めている。非認知能力とは,測定可能であり,何らかの好ましい結果を予測し,可鍛性のある知能や学力以外の要素のことを指す。一部のパーソナリティ特性は社会において好ましい結果をもたらすことから,幼少期よりその特性を高める方向に教育するべきだという政策的な提言や実際の応用が試みられてもいる。しかしながら本研究の結果は,特定のパーソナリティ特性がどのような状況下においても常に好ましい・好ましくない結果につながるとは限らないことを示している。この結果は,固定的なパーソナリティの適応観を再考するきっかけとなることが期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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