研究課題/領域番号 |
20K03363
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
平石 博敏 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 特任研究員 (40643789)
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研究分担者 |
岩渕 俊樹 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任助教 (20711518)
武内 智康 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 特任助教 (20754188)
尾内 康臣 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 教授 (40436978)
原田 妙子 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任助教 (60525963)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | モラル判断 / 脳機能 / 発達的変化 / 横断研究 / fMRI / DTI |
研究実績の概要 |
本年度は、新型コロナウイルスの感染対策として、学外からの参加者のみならず、学生参加者との対面実験はほとんど中止する事態となっていた。そのため、心理検査や脳機能計測の実験を進めることは出来ず、計画から一年の遅れが生じている。その代わりに、今後もヒトを対象とした実験を円滑に進めるため、この一年では感染症対策と実験に関する準備として、以下のことを行った。
(1)参加者募集プールの形成:大学生を中心としたプール、中学生を中心としたプールの形成に努めた。(2)DTI(拡散強調画像)処理ソフトの習熟:先行研究でオープンにされているDTIデータを用いて、本実験で用いるDTIデータ処理ソフトの習熟に努めた。(3)感染症対策を行った実験室の整備:実験室に手指消毒・検温のための備品を配備し、アクリル板を設置し、実験中にも換気を行い、それを実験参加者にも事前に説明する対策を取ることとした。(4)必要な心理検査の再検討:このコロナ禍で想定以上に様々な要素がヒトの行動に影響を与え、行動変容や需要に関する態度が道徳的判断にも影響を与えている可能性が見えてきた。そのため、実験時間を短くするために削った心理検査を再検討した。
実験期間の延長:上述の通り、この一年はほぼヒトを対象とした実験(対面)を中止していたため、研究計画が一年分ずれていることになるため、出来る限り速度を上げて実験を行う予定ではあるが、最終年度に研究を一年延長申請する可能性もある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスの蔓延により、学生の登校禁止、来訪者の制限、更に、対面実験の中止が続いたため、一年近く実験が行えなかったため、ほぼ一年分の遅れが生じている。
そのため、心理検査の際のアクリル板の設置や、消毒、体温計測などの各種感染対策を行い、外部からの実験参加者受け入れ態勢を整えた。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルスの変異株の流行も懸念されるが、ある程度、社会情勢的にも実験が行える環境が整ってきたことから、検温、手指消毒、マスク着用、アクリル板の設置などの感染対策を行うことで、対面実験を再開する。
また、コロナ禍により対面実験が一年間できなかったことから、拙速な実験でデータを無駄にすることが無いように、実験期間の一年延長を視野に入れて、確実にデータを取ることを考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
実験に必要な心理検査や感染症対策品を購入したが、COVID-19で実験の再開に至らず、謝金として計上した予算を使うことができず、次年度使用額が生じた。 昨年度のうちに感染症対策を行い、次年度は実験を再開できる体制が整ったことから、積極的に実験を行っていく。
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