研究課題/領域番号 |
20K03376
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
高橋 康介 立命館大学, 総合心理学部, 教授 (80606682)
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研究分担者 |
小島 康生 中京大学, 心理学部, 教授 (40322169)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | フィールドワーカー / 認知特性 / 心理特性 |
研究実績の概要 |
本研究では長期フィールドワーカーを対象とし、オンライン質問紙調査による心理特性の測定、タブレット実験を用いた認知特性の測定、そしてインタビュー調査を中心にフィールドでの心の動きやストレス対処などの心理プロセスに関する質的研究を実施する。以上の量的、質的研究を通して、長期フィールドワーカーの心理・認知特性を明らかにし、長期フィールドワークを可能にするメンタルスキルを解き明かすことを目的とするものである。 2020年度から2021年度にかけて一般参加者200名および40名程度の長期フィールドワーカー対象のオンライン質問紙調査による心理特性の測定を行い、TIPI-J、感情調整尺度、心理的健康と関連する曖昧さ耐性尺度、BIS/BAS、相互独立的‐協調的自己観、公正世界尺度、価値割引についてフィールドワーカーを特徴づける心理特性を検討した。 オンライン調査と並行して、2021年度から2022年度にかけて研究分担者の小島氏によりフィールドワーカーに対するインタビュー調査を進めた。さまざまな調査地、調査対象の長期フィールドワーカー10名程度から協力を得た。一般参加者とフィールドワーカーを対象としたオンライン調査では、その心理特性の測定において興味深い違いが見いだされた。 2022年度は以上の研究成果をまとめて学会発表(日本心理学会「長期フィールドワーカーの心理特性 (1) オンライン調査による検討」「長期フィールドワーカーの心理特性 (2) インタビューによる検討」)や論文執筆を行った。また生態人類学会など長期フィールドワーカーが集う研究集会に参加し、結果の共有を行い議論を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
フィールドワーカーを対象としたオンライン調査とインタビュー調査については予定通り実施し、興味深い知見を得ることができた。一方で当初の目標にあったタブレット実験は調整が遅れており、期間延長により2023年度に実施を目指すこととした。
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今後の研究の推進方策 |
一般参加者およびフィールドワーカーを対象とした認知実験を実施する。また世界的に見てもコロナ禍による渡航制限等が解除され、2022年度以降、長期フィールドワーカーが本格的にフィールドに戻りつつある。未だフィールドの再構築など課題は多いが、延長期間の2023年度には長期フィールドワーカーのフィールドワークの一部に同行し、本研究で得られた知見を現場で再度検討することも視野に入れている。
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次年度使用額が生じた理由 |
タブレット実験の調整に時間を要し次年度に実施することとした。また次年度はコロナ禍前の状況に戻りつつあるフィールドワーカーのフィールドワークに一部同行し、これまでの研究成果に照らしてその心理特性の検討を行うことを視野に入れいている。
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