研究実績の概要 |
本年度は,開発した統計モデルのソフトウェア作成に注力した。統計モデルは、研究代表者の著書である"Test Data Engineering -Latent Rank Theory, Biclustering, and Bayesian Network Model-" (Springer社)に掲載されている9つのモデル群である。全てテストデータのような2値データ(dichotomous data)を分析するためのモデルである。プログラム開発に用いたソフトウェアは,MathematicaおよびPythonの2つであった。 そのうち、Mathematicaは,Mathematica本体がコンピュータにインストールされていないと稼働できない。しかし,MathematicaがインストールされていればMac OS上でも稼働させることができる。ただし、Mathematicaのバージョンが12.0以降である必要がある。また、Mathematicaのプログラムは、著書で説明した全ての統計モデルについて実行可能である。 さらに、Pythonはスタンドアローンのソフトウェアであるため、ウィンドウズ上でダウンロードすれば特定のソフトウェアがなくとも利用することができる。作成したソフトウェア名は、Exametrika_CTT, Exametrika_IRT, Exametrika_LCA, Exametrika_LRA, Exametrika_BRの5つである。ただし、Mac OS上では稼働しない。 作成したソフトウェアは,研究代表者のウェブサイト(http://shojima.starfree.jp/tde/index.htm)にて公表し,誰でもフリーで利用することができる。なお,専修大学の小杉考司先生がRプログラムでソフトウェアを作成された。その際、助言をいただいてプログラムのバグ修正を行った。
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