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2022 年度 実績報告書

日本の精神分析史の構築ー古澤平作の遺品調査を通してー

研究課題

研究課題/領域番号 20K03389
研究機関京都大学

研究代表者

西 見奈子  京都大学, 教育学研究科, 准教授 (10435365)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード精神分析史 / 精神分析 / 臨床心理学
研究実績の概要

昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大の影響のため、文献調査を通して日本の独自性を掘り起こすこと、さらに日本において「精神分析史」という研究分野を定着させることを目的として研究をおこなった。
その中では、昨年に続き、第二回「精神分析史と人文科学」シンポジウムを2022年9月19日に開催した。シンポジウムにおいては、「精神分析史の多様性」をテーマとし、千葉雅也教授のご講演『創造的なものとしての神経症あるいは神経質:精神分析、ドゥルーズ、森田正馬』が実施され、また、シンポジウム(司会:西 見奈子)では、シンポジストには上尾真道准教授、鈴木菜実子准教授、ニコラ・タジャン准教授、指定討論には池田暁史教授、遠藤不比人教授といった日本での代表的な精神分析史の研究者たちを招致し、「精神分析史の多様性」をテーマに多くの参加者を集めた。さらに「精神分析史と人文科学」シンポジウムのHPでは遠藤不比人教授と藤井あゆみ講師による対談のテキスト公開や動画配信などもおこない、精神分析史の啓蒙に努めた。
また、日本の精神分析の特徴を探索的に検討することを目的に松木邦裕名誉教授との西平直名誉教授の対談、講演を企画し、2022年7月31日に実施した。
さらに当初の予定からは、大幅に減じることになったが、最終年度には古澤平作の遺品調査を部分的に再開することが可能となった。そこで3名の患者についての手紙や通信分析の記録等の資料を精査検討し、第一回日本精神分析史研究会で戦後の日本の精神分析の実際について発表をおこなった。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 雑誌論文 (5件) 学会発表 (5件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 学問は永遠の事業―口唇期退行論をめぐる小考2023

    • 著者名/発表者名
      西 見奈子
    • 雑誌名

      精神分析研究

      巻: 67(1) ページ: 64-68

  • [雑誌論文] シンポジウム討論記録 「日本的」とは何か : 精神分析概念の創造.2022

    • 著者名/発表者名
      鈴木智美・妙木浩之・髙野晶・岡田暁宜・池田政俊・藤内栄太・西 見奈子
    • 雑誌名

      精神分析研究

      巻: 66(3) ページ: 229-246

  • [雑誌論文] 「心理臨床学研究」のオリジナリティとは : 第41回大会 学会誌編集委員会企画シンポジウム2022

    • 著者名/発表者名
      江口 重幸, 黒江 ゆり子, 皆藤 章, 西 見奈子, 山本 力, 青木 紀久代, 西井 克泰
    • 雑誌名

      心理臨床学研究

      巻: 40 (5) ページ: 464-480

  • [雑誌論文] 精神分析から見たマインドフルネス2022

    • 著者名/発表者名
      西 見奈子
    • 雑誌名

      精神療法

      巻: 48(5) ページ: 648-650

  • [雑誌論文] 投影同一化について2022

    • 著者名/発表者名
      西 見奈子
    • 雑誌名

      臨床心理学

      巻: 22巻5号 ページ: 571-574

  • [学会発表] 投影同一化から考える相互交流2023

    • 著者名/発表者名
      西 見奈子
    • 学会等名
      日本精神分析協会第9回LECTUREDAY
  • [学会発表] シンポジウム「精神分析と空間」(指定討論)2022

    • 著者名/発表者名
      西 見奈子
    • 学会等名
      日本精神分析協会第40回大会
  • [学会発表] 講演と討論: What can be achieved in once weekly psychoanalytic psychotherapy?(指定討論)2022

    • 著者名/発表者名
      西 見奈子
    • 学会等名
      精神分析学会第68回大会
  • [学会発表] 学会誌編集委員会企画シンポジウム「心理臨床学研究のオリジナリティ」(指定討論)2022

    • 著者名/発表者名
      西 見奈子
    • 学会等名
      日本心理臨床学会第41回大会
  • [学会発表] アムステルダムショックまでの精神分析の実際:面接構造と訓練制度を中心に2022

    • 著者名/発表者名
      西 見奈子
    • 学会等名
      第一回日本精神分析史研究会
  • [備考] 「精神分析史と人文科学」シンポジウム

    • URL

      https://hp.educ.kyoto-u.ac.jp/

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公開日: 2023-12-25  

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