本研究では,ASDなど発達障害の特性のある女子に限定した臨床行動分析学に基づくグループ活動の実践と応用行動分析(ABA)的検証を目的としている.研究期間では3つのグループを実施することができた.個々の課題に対しては,ケースフォーミュレーションに基づき個別介入が奏功した.そして,グループ活動での心理教育による課題解決や特性理解の促進,獲得しているソーシャルスキルの発揮などが確認された. 参加者の満足度は高く,仲間へのかかわり方がより良好かつ適応的な表現に変容し,日常生活においても心理教育の効果が認められた.また,保護者インタビューを行い,グループ活動の社会的意義・臨床的意義が確認された.
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