研究課題/領域番号 |
20K03391
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
中島 俊思 佐賀大学, 学校教育学研究科, 准教授 (90568495)
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研究分担者 |
望月 直人 大阪大学, キャンパスライフ健康支援センター, 准教授 (20572283)
原田 新 岡山大学, 全学教育・学生支援機構, 准教授 (70721132)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 障害学生 / アルバイト / メンタルヘルス / コロナ禍 |
研究実績の概要 |
初年度にあたる2020年度は、アルバイトスキル尺度の項目の選定や項目内容の精選を行った。障害者職業支援センターの研修セミナーに参加し、MS-FASといったストレス対処の既存のアセスメントツールなどについても会得することができた。一方、アルバイトスキル尺度の標準化にむけた、一般大学生および一般高校生向けの500人規模の調査に関しては、2020年度のコロナ禍に伴う状況により遅延している状況である。遅延の理由として、①学内では対面授業などで接する機会が激減したこと、②WEB中心の授業で課題が増えアンケートへの記入が負担であったこと、③学生のアルバイト機会自体が全国的に減少し2020年度のデータで標準値とすることへの疑念があったこと、などがあげられる。代わりに、コロナ禍に伴う遠隔授業中心の生活をおくる大学生のメンタルヘルスに関する調査を実施した。国際的なツールである日本版GHQ12(精神健康調査票)を用い、地方国立大学の理工学部・農学部の新入学生250名程度の調査を行った。また同時に、コロナ禍における学生支援サービスに関するアンケート調査を実施している。アルバイトスキルプログラムの参加に関しては、大学への入構がある程度可能になった2021年1月から3月に向けて、2名の学生が参加している。内部障害学生と発達障害学生の2名である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
初年度にあたる2020年度のコロナ禍に伴う状況により、アルバイトスキル尺度の標準化に向けた取り組みが遅延している状況である。遅延の理由として、①学内では対面授業などで接する機会が激減したこと、②WEB中心の授業で授業に関連する課題が急激に増え、アンケートへの記入が学生にとって負担となることが見込まれたこと、③学生のアルバイト機会自体が全国的に減少し2020年度仮にデータを取得できたとして、2020年度の学生のアルバイト経験に関するデータを標準値とすることへの疑念があったこと、などがあげられる。
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今後の研究の推進方策 |
可能であれば、2021年度内に、アルバイトスキル尺度の標準化尺度にむけた一般大学生・高校生向けの一斉調査を、関西地区・中国地区・九州地区で行う。実施の条件としては、ある程度コロナ禍が落ち着き、緊急事態宣言などの実施がなく、学生のアルバイト先として選択肢に上がりやすい飲食店の営業自粛などが見られないことを前提とする。そのため2022年度に持ち越される可能性もある。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度は、コロナ禍にともない、学会参加や研究機関への訪問・打ち合わせなどが、すべてWEB上での実施になった。そのため旅費の使用が0となり、代わりにPC環境の調整等で物品費が初年度の想定以上のかかった。2021年度の旅費は現在では未定であるが、WEB調査費用などで使用する予定。
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