研究課題/領域番号 |
20K03391
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
中島 俊思 佐賀大学, 学校教育学研究科, 准教授 (90568495)
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研究分担者 |
望月 直人 大阪大学, キャンパスライフ健康支援・相談センター, 准教授 (20572283)
原田 新 岡山大学, 全学教育・学生支援機構, 准教授 (70721132)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 大学生 / アルバイト / 発達障害 / 就労移行 |
研究実績の概要 |
最終年度にあたる2023年度は、アルバイトを実施するにあたり、アルバイトの応募準備や労働管理等に必要な知識に関する14項目と、実際に始めた後の調整・管理するマネジメントスキルの9項目を作成した。アルバイト知識14項目とマネジメントスキル9項目に関しては、佐賀大学・岡山大学・関西大学・西九州大学・大谷大学の622名の学生を対象に調査を行い、大学生の基礎データを収集した。また、発達障害の診断を受けた佐賀大学・岡山大学・大阪大学の32名からもデータ収集をし、臨床群データを収集した。一般大学生と障害学生の比較では、知識の14項目とマネジメントスキルの9項目で臨床群の方が低い傾向が明らかになったが、マネジメントスキルや準備・労働管理等の知識に関しては障害の有無とは別にアルバイト経験歴による影響をうけていた。 2022年度には社会人1000名を対象に実施したWEB調査では、アルバイトを継続していくスキルとしてコミュニケーション領域(30項目)、作業領域(39項目)、環境領域(35項目)、準備マネジメント領域(23項目)の4つを設定し、経験した職種ごとに必要なスキルに関する調査を行った。2022年度の調査では、同じ職種内でも回答者によって判断基準のばらつきが大きく、WEB調査自体の信頼性が低いと判断した。2023年度にあらためて、佐賀大学・関西大学・岡山大学の現役大学生220名を対象にした調査をあらためて実施した。項目数は2022年度のWEB調査と同じだが、項目への回答方法を変更することで、回答への信頼性は改善され、それぞれの職種に必要なスキルを同定させることが可能になった。
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