研究実績の概要 |
眼球運動計測によって得られる視線の動き,移動距離,注視停留数や瞳孔反射等は,課題や注意の切り替えコストやワーキングメモリ負荷を反映すると考えられる。このように眼球運動計測データは,脳機能計測以外の生理指標として認知機能評価への応用が期待できる。そこで本研究では,臨床場面への応用を想定した眼球運動計測を用いた認知機能評価パラダイム(ETAC)の作成を試みる。 21年度はコロナ禍に留意しつつ①若年者を対象とした予備調査②研究背景をまとめた論文執筆を実施した。その他,③高齢者に実施可能なETAC課題の安全性と妥当性の確認を行った。 成果として①Trial and Prospects of Telepsychological Support in Japan for the COVID-19 pandemic. Kunimi, M & Ogitsu, T. Study series of Center for Multiperspective Studies, Ibaraki Christian University, 7, 39-50.②軽度認知障害(MCI)のスクリーニング用アセスメントツールの作成に向けた課題. 岩﨑眞和・國見充展. 茨城キリスト教大学大学院生活科学研究科紀要, 8, 47-56.を発表した。さらに1件の論文が投稿済み,1件が準備中である。
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