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2021 年度 実施状況報告書

就学前の子をもつ夫婦を対象にしたアサーション・トレーニングのプログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K03427
研究機関立命館大学

研究代表者

三田村 仰  立命館大学, 総合心理学部, 准教授 (20709563)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード親への移行期 / カップル / 夫婦関係
研究実績の概要

当該研究の目的は「夫婦の良好な関係性を築くための具体的支援策を明らかにすること」であり,次の3つの研究計画で構成されていた。研究1「夫婦間葛藤とその対処・回復プロセスモデルの構築」,研究2「夫婦向け機能的アサーション質問票の開発」, 研究3「介入プログラムの開発」。
研究1に関しては,夫婦を面接室に招いての行動観察を予定していたが,コロナ禍により実施が困難であったことと,前年度の文献研究から得た示唆を元に「産後,夫婦関係が危機に陥るプロセスとそこからの回復のプロセス」について半構造化面接を行った。合計6名の参加者に対し面接を実施した。質的な分析としてKJ法とTEMをそれぞれ用いて分析とまとめをおこなっている。
研究2に関してはオリジナルの尺度の開発を検討していたが,介入効果の測定にあたっては,海外の尺度で信頼性と妥当性の確認された簡便な尺度があり,いくつもの効果検証で使用されていたため,まずこの尺度の日本語版を開発することとした。400名のデータを収集し,統計的に分析をおこなっている。なお,当初開発予定だった尺度に関しても,今回研究1で得た質的な情報を元に項目の検討をおこなうことが可能である。
研究3に関しては,研究1から得られた示唆があり介入プログラムに活かすことが可能と考えられる。効果の測定方法として研究2で開発中の尺度を使用したい考えであるが,統計的な点で課題も発生しており,この課題についての検討が必要となっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究3で介入研究を計画しているが,効果の測定指標の開発に関して統計学的に克服すべき課題が生じている。

今後の研究の推進方策

現在,研究1と2に関してデータが得られているため,その分析とまとめを行う予定である。
研究3の介入研究について,適切な効果の測定方法を検討の上,実施に移す予定である。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍が続いたことで,計画していた面接調査の実施に制約が出たため。
次年度は,主に観察研究参加者となるカップルへの謝礼,介入研究のスーパーバイズにあたってのカップルセラピー有資格者への謝礼として使用する。

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公開日: 2022-12-28  

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