この研究では,関係性の維持・向上を希望する夫婦/カップルを対象に2セッションからなる「文脈的カップルセラピー(CCT)」の効果に関して,予備的な検討をおこないました。参加カップルはランダム(特別な意図のないよう)に,CCT群(8組)と待機群(10組)とに振り分けられました。カップル関係の質の高さについて,CCT実施前後で比較するとCCT群において待機群と比べて向上する傾向が示されました。この結果から,日本でもカップルセラピーの導入は可能であり,CCTは日本のカップル関係の質の向上に寄与しうることが示唆されました。
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