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2020 年度 実施状況報告書

うつ病の生涯学習を促進する対話型ゲーム教材の開発と効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 20K03446
研究機関福岡県立大学

研究代表者

小嶋 秀幹  福岡県立大学, 人間社会学部, 教授 (40320353)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードうつ病 / ゲーム教育 / 生涯教育
研究実績の概要

2020年度はうつ病のゲーム教材(うつ病かるた)を作成した。作成した教材は、うつ病の背景、症状、治療、予防、支援について、生物・心理・社会的視点から踏まえたカードと実施の手引きである。このゲーム(うつ病かるた)を実施することにより、参加者間で、うつ病の様々な側面について、対話できる内容になっている。ゲームの参加者は、かるたをしながらカードに書かれたうつ病についての質問について答え、他の参加者と意見交換する。このゲームでは、うつ病についての基礎知識を得ること、うつ病と健康の相違を考える機会をもつことを主目的にしている。ゲームは、かるた形式であるため、実施方法自体は簡便であるが、1枚1枚のカードが参加者にもたらす対話は多様になる。
本研究では、様々な年代の人、特に中学生~高校生年代でも学べる教材の作成を目指している。また、参加者や研修の状況、目的に合わせた教材の使用方法(手引き)も作成する予定である。
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、2020年度中にモニターを対象にゲームを試行することはできなかった。2021年度は、上半期にモニターを対象としたゲームの試行を実施し、その意見をもとに、必要に応じてゲームカードを修正し、教材(カード、手引き)を完成させる。下半期には、研究倫理委員会の承認後、まずは大学生等を対象にゲーム実施前後で、うつ病に対するイメージ、スティグマの軽減が得られるかの検証を開始する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2020年度はうつ病のゲーム教材(うつ病かるた)を作成した。作成した教材は、うつ病の症状や治療、予防、支援等を生物・心理・社会的視点から対話するきっかけになるカードとゲームと手引きである。新型コロナウイルス感染症が蔓延している状況のため、作成した教材をモニターを対象に試行する機会を持てなかったため、進捗は「やや遅れている」とした。当初は中学生から高齢者まで多様な年代へのモニター実施をして、教材を完成させる予定であったが、困難な状況のため、大学生を中心にモニター検証を2021年度上半期に実施する予定である。最終的には、中学生以上の年代にも実施可能な教材とすることを目指している。また、参加者や研修の状況に合わせた教材の使用方法(手引き)も作成する予定である。

今後の研究の推進方策

2021年度は、上半期にモニターを対象としたゲーム(うつ病かるた)を試行し、その意見をもとに、必要に応じてゲームカードを修正し、教材(カード、手引き)を完成させる予定である。下半期には、研究倫理委員会の承認後、まずは大学生等を対象にゲーム実施前後でうつ病に対するイメージ、スティグマの軽減が得られるかの検証を開始する予定である。

次年度使用額が生じた理由

2020年度は新型コロナウイルス感染症蔓延のため、当初予定していた学会参加ができなかったため、旅費の使用がなく、残金が生じた。次年度は、作成した教材の印刷費や旅費としての使用を見込んでいる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 大学生を対象とした「依存の心理」の啓発教育の実践報告2021

    • 著者名/発表者名
      小嶋秀幹
    • 雑誌名

      独立行政法人国立青少年教育振興機構青少年教育研究センター紀要

      巻: 第9号 ページ: 90-99

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2021-12-27  

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