研究課題/領域番号 |
20K03459
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岸本 早苗 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (00867301)
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研究分担者 |
渡辺 範雄 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (20464563)
山本 洋介 京都大学, 医学研究科, 教授 (30583190)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ランダム化比較試験 / Quality of Life / マインドフルネス / セルフ・コンパッション / アトピー性皮膚炎 / オンライン心理介入 |
研究成果の概要 |
アトピー性皮膚炎(AD)患者のQOLは、皮膚疾患の中で最も低いと報告されている。本研究では成人AD患者を対象としたマインドフルネスとセルフコンパッションを統合したオンライン心理介入の有効性をランダム化比較試験を用いて検証した。 成人AD患者107名が介入群(56名)・待機群(51名)に無作為に割り付けられ、介入群では主要アウトカムである13週目の皮膚疾患特異QOL(DLQI)の改善を示し(-6.34;95%CI、-8.27~-4.41;P < .001)、高い効果量を示した-1.06(95% CI, -1.39 to -0.74)。本研究の結果はJAMA Dermatologyにて発表された。
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自由記述の分野 |
臨床心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
皮膚科での標準治療に加えて行うマインドフルネスとセルフコンパッションのトレーニングは、AD患者のQOL向上や主観的重症度の改善等に対して有効であることを示した。本研究は、国内外におけるアトピー性皮膚炎の治療の質向上に貢献するとともに、ICT(情報通信技術)を活用した次世代の心理介入の礎になることが期待される。
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