研究課題
計画していたヒトにおける嗅覚刺激の脳内活動を機能的磁気共鳴画像により捉える実験を終え論文としてまとめ、学会にて発表を行った。測定データの視点と解析方法を変え高齢者における嗅覚を多角的に捉えることができた。例えば、嗅覚領域の体積と脳の活動の大きさとの関連性、嗅覚領域と前頭葉との接続性などが嗅覚のレベルに影響を与えていることが理解でき、今後のテーマにつながる見解を得ることができた。また動物実験を終え論文として形にできたが新たな課題もみえてきた。海馬の神経の新生は、嗅覚を単に刺激するだけではなく、記憶を想起させ活性化させることが重要であると考察した。ヒト、動物実験でしかみることができない部分を捉えることができた。今後の実験では脳波を測定する予定であるが、その方法、解析手段、準備を整えることもでき来年度に良いスタートができそうである。
2: おおむね順調に進展している
順調に進んでいるが、コロナ渦において研究発表の機会が限られていたため、延長期間に成果の発表をしていきたい。
これまでにヒトにおいて機能的磁気共鳴画像と磁気共鳴画像を用いた実験をおこなってきた。より多くの高齢者に適応できるよう非侵襲性が高く、測定が勘弁な脳波を用いて記憶と関連する嗅覚刺激で前頭葉や視覚領域の活動を捉えることができるかを検証する予定である。また嗅覚による記憶の想起と聴覚、視覚刺激での記憶の想起でどのように異なるのかを検討する予定である。
コロナ渦の影響で成果発表の機会がなかった為、次年度にて随時発表をしていく計画である。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件)
PLOS ONE
巻: 19 ページ: -
10.1371/journal.pone.0301543
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