本研究の目的は,従来は注意を引きつけることがないとされてきた古い刺激が一過性の事象によってあたかも新しい刺激であるかのように扱われ,当該刺激位置での情報処理が促進される,外発的注意シフト様の効果を生じる「若返り効果 (rejuvenation effect)」なる現象に注目し,この現象の再現性をより洗練された手続きで確認したうえで,若返り効果が本当に外発的注意と同様の性質を有するのか等を調べ,他の関連現象との統一的理解に向けた知見を提供することであった. しかし,昨年度より通院加療していた傷病が悪化し,今年度に入って間もなく病気休暇を経て休職に至ることとなったため,研究を進めることができず,補助事業廃止の手続きを行った.
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