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2023 年度 研究成果報告書

ゼータ関数を用いた符号と不変式および暗号の数論的構造の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 20K03524
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分11010:代数学関連
研究機関近畿大学

研究代表者

知念 宏司  近畿大学, 理工学部, 教授 (30419486)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードゼータ関数 / 符号理論 / 整数論
研究成果の概要

本研究では、不変式のゼータ関数について研究を行ない、以下の2つの問題について結果を得た:(i) ある種の divisible な多項式系列に対するリーマン予想、(ii) 種数 3 および 4 の重み多項式に対するリーマン予想。問題 (i) では、 Type I, III, IV という、実在の符号の重み多項式に非常に近いが、変換規則が異なる divisible な多項式系列について考察した。その結果、Mallows-Sloane 限界式の類似が得られ、ある複数系列のリーマン予想が互いに同値であることがわかった。問題 (ii) では、種数 3、4 の場合に、リーマン予想の一つの同値条件を得た。

自由記述の分野

整数論、符号理論

研究成果の学術的意義や社会的意義

線型符号のゼータ関数は 1999 年に導入され、符号の重み分布の情報を含んでいることから、符号理論、整数論両方の研究者の関心を集めてきた。特に「よい符号はリーマン予想を満たす」のではないかと考えられている。その後、研究代表者はその本質に迫ることを目指して、考察対象を広げて拡張を行なってきた。本研究期間においては、実在の符号の重み多項式に近い不変式においては、符号と類似の構造が見られることがわかった。また、実在の符号に関連する場合には、種数 3, 4 のときにリーマン予想の一つの同値条件が得られた。この方向はさらに大きな種数へ拡張できる可能性があり、今後の研究にもつながるものであると考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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