研究計画どおりに研究を進め一定の成果を得、加えて副産的な結果が得られた。先ず計画通り、結び目のメタべき零的研究を進め、結び目の不変量を構成した。このモノドロミーにシンプレクティック性を見出す為、Foxペアリングという高次の交叉形式に着目し結果を得た。他方で、ジョンソン準同型の対数に着目し、``指数可解的な元"に限定する事で、対数の定義範囲を既存のものより拡張する事が出来た。そして結び目の補空間の基本群の群準同型から、捩れAlexander多項式の定義拡張を目指した。ここで代数K_1群が鍵となった。本研究も代数トポロジーの手法を影響下に、低次元トポロジーの研究を推進させた。
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