研究実績の概要 |
(1)(ランダムダイマーモデル の準位統計)1次元ランダムダイマーモデルにおいて、臨界エネルギー以外の点を参照エネルギーに持つ点過程が、その点近傍での状態密度の連続性についての条件の元で、ポアソン過程に収束することを示した。P. Hislop (Lexington),X.Zeng(Strasbourg)との共同研究. (2)(ランダムシュレーディンガー作用素 のスペクトル)ある特別なsingle-site distributionを持つランダムシュレーディンガー作用素は最近の研究により、H^{2|2}モデルやvertex reinforced jump process と関係することがわかっている。この作用素について、減衰パラメータを変えたときのスペクトルの転移を調べた。L. Mareche, X.Zeng(Strasbourg)との共同研究. (3)(2次元デルタポアソンモデルの状態密度)点過程をサポートとするポテンシャルを持つランダムシュレーディンガー作用素 において、点過程のパルム測度が状態密度の挙動に及ぼす影響を調べた. 峯拓矢氏(京都工芸繊維大学)、神永正博氏(東北学院大学)との共同研究.
|