固体電子系の様々なモデルに対して振動電場を加えて駆動したときのダイナミクスを、非平衡動的平均場理論などをもとに計算した。その結果、駆動電場の周波数とは異なる周波数で振動する電流成分が存在することを明らかにした。通常は非線形応答効果によって駆動電場の周波数の整数倍の周波数が現れるが、それ以外にも整数倍にならない周波数成分が現れることがわかった。特に、振動電場の周波数よりも低い周波数の電流が発生する場合があることを見出した。また、超伝導などの長距離秩序を伴うような系の場合に、ヒッグスモードやレゲットモードなどの集団励起モードが振動電場に対する応答にどのように寄与するかを調べた。
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