現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2対のマヨラナ粒子が示す歪への応答についての論文[Yuki Yamazaki, Shingo Kobayashi, and Ai Yamakage, Electric Multipoles of Double Majorana Kramers Pairs, arXiv:2103.14398]を投稿中である. また,トポロジカル絶縁体の表面における磁気テクスチャに誘起されるホール効果の研究を明らかにした論文[Terufumi Yamaguchi and Ai Yamakage, Theory of Magnetic-Texture-Induced Anomalous Hall Effect on the Surface of Topological Insulators, J. Phys. Soc. Jpn. 90, 063703 (2021)]を出版した.これは本研究課題が対象としているマヨラナ粒子と,電子正孔対称性の有無という違いは有るものの,非常に密接に関係している.この研究により,トポロジカル超伝導体表面におけるマヨラナ粒子がもつ特異な磁気自由度にアクセスする方法への展望が開けた.今後の研究の展開に繋がるものである.
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