研究成果の概要 |
これまであまり研究例のないf電子系(希土類やアクチナイドを含む化合物系)における非従来型の異常ホール効果(AHE)についての知見を得るため、幾何学的フラストレーションを有する化合物系であるR6Pd13X4(R = 希土類, X = Zn, Cd)と、R6Mg23Z(Z = 第14, 15族元素)を対象とした系統的な物性測定を行った結果、これらにおいてはAHEが観測されなかった。さらに、幾何学的フラストレーションを有する新しいf電子系化合物の物質探索を行った結果、CeMgZn2やCeMgInなどを見出し、これらがフラストレーションの影響を強く受けた磁性と伝導を示すことが明らかとなった。
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