• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

陽電子消滅と第一原理計算を併用した電子運動量分布解析で調べるガス元素-空孔複合体

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K03902
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分14020:核融合学関連
研究機関京都大学

研究代表者

薮内 敦  京都大学, 複合原子力科学研究所, 助教 (90551367)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード陽電子寿命 / 消滅ガンマ線ドップラー広がり / 電子運動量分布 / 第一原理計算 / 原子空孔 / 欠陥複合体
研究成果の概要

タングステン中の原子空孔に複数個の侵入型不純物原子(X=H,C,N,O)が結合した欠陥複合体(VXk)の陽電子寿命の変化を第一原理計算を用いて調べたところ、VH2、VC1、VN1、VO1複合体いずれもが約170 psの陽電子寿命を示すことがわかった。そこで各種欠陥複合体における消滅ガンマ線ドップラー広がりスペクトルについても計算したところ、いずれの欠陥複合体のスペクトルでも電子運動量16 mrad付近に肩が現れ、欠陥種を区別することは困難であることが示された。これらの欠陥複合体の種類を同定するためには欠陥複合体のアニール挙動観察と、空孔-不純物原子間の結合エネルギー計算の併用が必要である。

自由記述の分野

材料科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

核融合炉のプラズマ対向壁材料として期待されているタングステン中の原子空孔と侵入型不純物原子との相互作用、および不純物原子の空孔への結合が陽電子寿命や陽電子消滅ガンマ線ドップラー広がりに与える影響について第一原理計算を用いて調べた。タングステン中のそのような欠陥の種類を同定するためには欠陥のアニール挙動観察と不純物原子の空孔への結合エネルギー計算の併用が必要であることが示された。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi