研究課題/領域番号 |
20K03969
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | Black hole / Modified gravity models / Cosmology / Quasi normal modes |
研究実績の概要 |
前年において、私は現在の宇宙論的な緊張を解決するために研究している改変重力モデルを調査しました。特に、その挙動をブラックホール摂動理論の文脈で研究しました。考慮されている理論が宇宙論に適用可能である場合、ブラックホールの解が存在するかどうかを確認する必要があります。解が存在する場合、その安定性を確認する必要があります。そして最後に、安定であれば、合併後の重力波の観測可能量に影響を与えるはずの準正常モードの変化を確認しました。 さらに、過去に導入した宇宙論的モデルが、宇宙定数の効果的な符号の転換を許容するかどうかについても研究しました。この現象は一般相対性理論で予測されるものよりも、現在の観測データにより適合することがあります。 この研究活動から、私はいくつかの論文を発表し、日本国内外の学会に参加しています。 特に、早稲田大学の辻川教授との共同研究を開始しました。主にブラックホールに焦点を当てています。さらに、エレオノーラ・ディ・ヴァレンティーノ教授との共同研究を開始しました。彼女とは、効果的な宇宙定数モデルにおける符号切り替え現象について詳細に研究しています。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ブラックホールの準正常モードを計算するために、私は新しい技術を習得する必要がありました。これには、共同研究者のサポートもありましたが、私たちはそれを成功裏に学び、これらのモードの基本周波数を高い精度で求めることができる数値コードを開発しました。
このプロセスには時間がかかりましたが、その成果として、改変重力モデルにおけるブラックホール現象論の文脈での論文の発表などが挙げられます。
また、宇宙論的モデルについては、宇宙論的線形摂動理論とその観測データを用いたモデルの制約についての知識をさらに深めました。
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今後の研究の推進方策 |
研究プロジェクトの最終年において、ブラックホール摂動理論の文脈における知識を強化する予定です。特に、等スペクトル性の概念と、この概念が改変重力モデルの文脈でどのように破れるかについて、新年度の研究の一環として取り組みます。
宇宙論の文脈では、効果的な宇宙定数の符号切り替えモデルに制約を設け、このモデルを一般相対性理論と比較する予定です。
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