巨大結像系の試験装置の設計、試作を行なった。当初の計画では、カムランド本体に試験装置を挿入して巨大結像系の原理検証を行なう予定であったが、カムランドは現在、ニュートリノレス二重ベータ崩壊探索実験のデータ収集が続いているため、「プロトタイプ検出器」と呼ばれる、カムランド次期計画の原理検証を行なう装置をもちいて、本計画の巨大結像系の原理検証も行なうことを考え、そのための設計修正を行なった。また、「プロトタイプ検出器」の建設にも協力した。 試作装置では、視野を広くすることに力を入れた。プロトタイプ検出器は、カムランド本体に比べて液体シンチレータから光検出器までが近いため、倍率は小さくて良いが、視野を広く取らなければ、液体シンチレータ全体を撮像できなくなってしまうためである。
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