我々が新たに発見したM型星の高輝度秒スケールフレアはその輝度や発生頻度からM型星周りの地球型惑星のハビタビリティーに大きな影響を与える可能性があり、天文学にとどまらず惑星科学や宇宙生物学にとってもインパクトのある成果であると考える。 また、連星白色矮星合体についての我々の一連の研究により、WD J005311が平安末期に発生し、吾妻鏡などの歴史書に記載されている超新星SN1181の残骸天体である可能性が高まっている。SN1181歴史書に記載されている銀河系内超新星のうち、唯一正体が明らかになっていなかった超新星であり、自然科学の枠を超え、人文科学にも波及する成果であるといえる。
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