研究課題
基盤研究(C)
すばる望遠鏡の超広視野カメラを用いて、5の近傍大型円盤銀河の撮像サーベイを行った。悪天候や装置トラブルによる観測計画の遅延により、本研究で対象としていた7つの銀河のうち、データが得られたのは5つに限られ、それぞれの銀河の観測範囲も予定より限られたものになった。しかしながら観測したすべての銀河について、年齢の古い恒星からなる外縁部構造を発見し、大型円盤銀河において外縁部構造が普遍性のものであるということを明らかにした。
天文学
大型の円盤銀河が銀河系で知られているような複雑で豊富な外縁部構造を持つか否か、またその構造に含まれる恒星の年齢や金属量が共通なのかどうかは、銀河の進化過程における矮小銀河降着の影響を測る上で非常に重要である。本研究では、銀河系が含まれる局所銀河群を超えた距離にある複数の大型円盤銀河をターゲットにして、すばる望遠鏡の超広視野カメラを用いることで、その銀河を構成する個々の星を捉え、非常に暗い外縁部構造の存在とその性質を明らかにした。