本研究では、M型星やK型星をターゲットにTESSなどによる測光観測とせいめい望遠鏡などによる分光観測を同時に行い、自転による光度変動や彩層スペクトル線の変動やフレアに伴う変化を観測し、以下のような研究成果を得た。(1)M型星において、フレア発生頻度の異なる時期の自転による変動に差が生じ、フレア発生頻度の高い時期の方が黒点面積が大きくHα線の強度も高いことが分かった。(2)M型に加えて、G型星やRS CVn型星においてフレアに伴って生じるプロミネンス/フィラメント噴出を検出した。観測データから求めた噴出物質の質量は、太陽フレアのエネルギーとCME質量の関係の延長線上に載ることが分かった。
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