火星北半球に位置するArcadia平原西部に着目し,Mars Global Surveyorに搭載されたMars Orbiter Cameraによるおそよ3火星年分の観測画像から深層学習を用いてlocal dust stormを自動検出するとともに,発生緯度経度,発生季節,面積を記録した.その結果,至点と分点の間の中途半端は季節にダストストームが発生しやすいことが分かった.火星再解析データセットと比較することで,地表近くに存在する周期2 solsの大気波動の振幅が顕著になるタイミングでダストストームが多発していることを明らかにした.この大気波動はその周期と波数から傾圧不安定波と考えられる.
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