研究実績の概要 |
本研究は, 木星型惑星の表層大気から深部大気・中心付近までを複数の層からなる流体層として扱うことで, 最深部の磁気流体層から表層の中性大気層までを首尾一貫して扱う数値コードを開発し, 数値実験によって木星型惑星の大気表層において観測される東西風の構造と生成維持機構を明らかにすることを目的とする. 2023年度は昨年度から継続して開発を続けていた数値ソフトウェアの公開準備と論文化を進めた. 公開準備としては, ライセンスの整理と利用者向けのドキュメントの完備, ならびに公開開発へ向けた基盤整備を行なっている. 論文化としては, 既報において記載されている性能を凌駕し, 計算速度ならびに並列化効率をより向上させた事を簡潔にまとめて公表する予定である. また, 木星型惑星の東西風については,深い枠組みでの「薄い」球殻対流計算に基づく数値実験結果について論文としてまとめ, 現在は投稿査読中である.
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