研究課題/領域番号 |
20K04052
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17010:宇宙惑星科学関連
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研究機関 | 国立極地研究所 |
研究代表者 |
小川 泰信 国立極地研究所, 共同研究推進系, 教授 (00362210)
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研究分担者 |
加藤 雄人 東北大学, 理学研究科, 教授 (60378982)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 超高層大気 / 降下粒子 / 電離圏 / 寒冷化 |
研究成果の概要 |
極域超高層大気の各種長期変動を定量的に理解するために、(1)地球への電子降下に伴う超高層大気電離の詳細調査及び、(2)欧州非干渉散乱(EISCAT)レーダーデータに基づく極域電離圏イオン温度の長期変動に関する各種調査を実施した。 その結果、(1)については、降下電子に働くミラー力の影響の有無により、100 km以下の高度領域での最大衝突率は1桁小さくなること等が、数値シミュレーションより明らかになった。(2)については、43年間のEISCATレーダーデータを用いて、電離圏温度の寒冷化の特徴を、従来より高い精度で推定可能となったことに加え、季節・高度による寒冷化の特徴の違いが明らかになった。
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自由記述の分野 |
超高層物理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1)の研究成果については、波動粒子相互作用によるピッチ角散乱に起因する高エネルギー電子の降下による電離圏応答の精密なモデル化において、ミラーフォースの重要性を示唆するものである。(2)の研究成果については、下層大気から熱圏までを包括する全大気圏における気候変動の理解と将来予測に貢献する内容である。
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