研究成果の概要 |
本研究課題では、世界の多数の気候モデル(CMIP3, 5, 6)の実験出力の解析と、日本の気候モデルMIROCの数値実験を行った。地球温暖化の進行に伴い、大気下層(高度~2000m程度)の雲の量は減少し、雲の日傘効果が弱くなることで温暖化が加速すると考えられている。また、大気上層(~10000m程度)の雲は、温暖化に伴って高さが高くなることで、雲の温室効果が強くなり、温暖化が加速する。しかし、多くの気候モデルは下層雲と上層雲の量を過小評価しており、これらの雲の正のフィードバックが不十分であることが示された。これらの成果は、2本の論文として国際学術誌で発表された。
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