研究課題
基盤研究(C)
急激に発達する積乱雲の発達初期に着目し,ひまわり8号日本域観測(2分30秒間隔),Pフェーズドアレイ気象レーダ(30秒間隔)の高頻度同時観測より,積乱雲の短期間挙動を捉え,「1つの積乱雲の一生」に対してより精緻に発達過程を観察することで雲物理の更なる理解に貢献する.千葉県房総半島で発生した4つの積乱雲を対象として,レーダで検出される前後の雲の光学的な特性の変化を明瞭に捉えることができた.また東京湾沿岸部で発生した積乱雲について,多彩な地上設置観測により精緻に観測することができた.
衛星気候学,水文学
積乱雲の発達期は状態が急激に変化しゲリラ豪雨等の災害に直結するため,挙動の更なる解明は科学的にも社会貢献の観点からも意義が高い.本研究は事例研究ではあるが,「1つの積乱雲の一生」に対し,地上設置レーダと人工衛星による観測を効果的に組み合わせることにより精緻に発達過程を観察するアプローチを構築することができた.