研究課題
2018年11月に弟子屈観測所においてiGrav型超伝導重力計(#017)による連続観測を開始して以降、毎年冷凍機交換等の保守作業を行い、2022年8月の観測終了・撤収まで順調に観測を継続した。超伝導重力計のスケールファクターとドリフト検定を目的として絶対重力計FG5との並行観測を2019年から2022年まで毎年実施した。スプリング式のgPhone重力計は2021年末に弟子屈観測所に移設し、超伝導重力計撤収まで並行観測を実施した。超伝導重力計撤収後もgPhone重力計による弟子屈での連続観測を継続した。重力データの補正・解釈に利用するため、弟子屈観測所における微気圧、雨量・土壌水分量観測、積雪観測および屈斜路湖(北端、南端の2箇所)の水位(水圧)データを継続して収集した。面的な重力変化を検出する目的で、仁伏観測所・屈斜路観測所でのスプリング式重力計による連続測定を実施するとともに、シントレックスCG-5重力計を用いた重力点間の結合観測を実施した。仁伏観測所においても高精度微気圧計による観測を継続した。本研究で取得した重力連続データおよび微気圧データについて、研究者が閲覧・利用できるように北海道大学地殻変動データベースに登録した。インターネットブラウザを使ってデータの品質確認等ができるように、日々の重力変化時系列・スペクトログラム画像を作成し、産総研重力観測データ集としてまとめた。
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北海道大学地球物理学研究報告
巻: 86 ページ: 13~21
10.14943/gbhu.86.13
https://gbank.gsj.jp/geonavi/docdata/gravimage/