酸素、ケイ素、マグネシウム、カルシウム、ニッケル、クロムの高精度同位体分析法を開発し、原始太陽系円盤内側でのガス‐メルト反応過程、海底熱水系システムの解析、小惑星リュウグウの母天体における物質進化などの研究を行った。本研究では、多元素同位体を用いて物質反応過程を解析するとともに、2つの同位体比(3安定同位体)の関係性から平衡論的および速度論的な同位体効果の判別可能性を評価した。現状では、同位体変動幅と分析精度の関係から、酸素同位体のみが応用可能であるが、他の元素を利用するために、さらなる分析精度の向上が求められる。
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