研究課題/領域番号 |
20K04136
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 東京経済大学 |
研究代表者 |
新正 裕尚 東京経済大学, 全学共通教育センター, 教授 (60312013)
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研究分担者 |
平田 岳史 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (10251612)
折橋 裕二 弘前大学, 理工学研究科, 教授 (70313046)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 西南日本弧 / 日本海形成 / 中新世 / マグマ活動 / ウラン・鉛年代 / 瀬戸内火山岩類 |
研究成果の概要 |
西南日本は時計回り回転をして大陸から離れたとされるが,その時期やメカニズムにはまだ不明な点も多い.本研究では回転時期やその頃のプレート配置に拘束条件を与えるために,回転の前後に起こった西南日本の海溝寄り地域での特徴的なマグマ活動の性質や年代の研究を行った.そして瀬戸内火山岩類の分布が九州西部の天草地域まで及ぶこと,四国海盆由来のマグマが貫入したとみられる室戸岬斑れい岩の形成年代が1560万年前ごろであることなどの結果を得た.これらは西南日本の回転終了が1600万年前ごろであるという見解と,回転終了時に西南日本弧がフィリピン海プレートの四国海盆に対面していたというモデルを支持するものである
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自由記述の分野 |
地質学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本海の形成は日本列島が大陸から分離し,ほぼ現在の弧状列島の形となった出来事であった.したがって,日本海形成前後に起こった様々な地質学的な現象は,日本列島の地史を復元する上で重要な研究対象であると言える.本研究は特に西南日本が時計回り回転をして大陸から離れた時期とほぼ同時に起こったマグマ活動に着目して,マグマ活動の起こった時期やその成因について考察し,当時の西南日本の地質発展史の解明に寄与するものである.
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